共に新たなER救急
を創造しよう
渡邉 紀博
年間救急車1万台、ウォークイン3万人のメガERを誇る名古屋掖済会病院救急科で研鑽を積み、今、新潟でER救急の文化を創造する
患者中心の医療を提供して
困っている人すべての道しるべとなるERを創造する
01
日本において試金石となるER設立に携わる
医師偏在指標がワースト1位である新潟県の中で、最も救急過疎に陥っている地域が県央地域です。県が本腰を入れてこの地域の救急医療の立て直しに取り掛かりました。それ自体が珍しい公立・公的病院の再編においてERを創ろうとしていることは、行政にもERが認められた証であり、日本における試金石になるだろうと私は考えています。
02
すべての人に道しるべを示すERを創造する
救急には、病気で困る人、怪我で困る人、泣くことでしか訴えられない子どもとそれに困る親、精神疾患患者など、さまざまな困っている人が訪れます。このような人たちを分け隔てなく仁慈をもって救うというのが医の原点だと思っています。
さらに救急を訪れる困っている人は患者や家族だけでは ありません。搬送先がなくて困る救急隊員、多忙の中電話で呼び出された専門診療医、 慣れない患者像の対処に困る看護師、そして救急の志を持っていても今後のキャリアの積み上げに困っている救急医もあるかもしれません。それらすべての人に道しるべを示せるようなERを創り上げたいと思っています。
03
数少ないチャンスがここにはある
県央基幹病院ではERの立ち上げという他にはない貴重な経験を通して、実臨床だけでは決して得られない新しい価値観や能力を身につけることができます。救急医の頭を悩ませるサブスペシャリティは医学に留まる必要はないのです。興味がある人にはMBAやMPHなどを取得するためのオンライン海外留学支援制度も用意されています。
もちろん診療面でもチャンスがあります。県央基幹病院には、ER、集中治療、総合診療のコアメンバーが揃っており、急性期ジェネラリストとして一大集団を作ろうという構想もあります。それらを行き来することにより、ジェネラリストとして広く研鑽を積むことが可能です。
04
夢追い人
学生時代はフェンシングに勤しみ世界選手権代表選考会にも出場。人生に必要なことの半分は漫画・アニメから学んだと自称する夢追い人。